外壁塗装において、材料の定価はあっても、工賃の定価はないため、業者によって価格は様々です。見積書のフォーマットも統一されていないため、書き方も業者によって異なります。
以前、相見積もりのメリットについて(詳細はこちら)お話をしましたが、今回は提示されたお見積書が良い見積書か悪い見積書か判断をするための、見極めポイントをご紹介します。
先ず、大前提として、現場を事前に確認しないまま正式なお見積りをすることはできません。坪数からおおよそのお見積りをすることはできますが、正式なお見積りのためには、実際にお家を見て、窓の大きさなどから実際の塗装面積を算出したり、建物の形状やコンディションなどから施工内容を決めたりする必要があります。そのため、現場を見ないまま電話で値段を提示し「この金額でやります」というような業者はそもそも信頼できないことを知っておきましょう。
それでは、見積書の良し悪しを判断する6つの見極めポイントをご紹介します。
1.下地補修に関する項目が記載されている
外壁塗装は例えると「化粧」に似ています。化粧する前に、洗顔や保湿により肌の調子を整えておくことで、化粧の乗りが良くなります。外壁でも塗装する前に、風雨にさらされた外壁のお手入れをして下地を整えることがとても重要です。それが、高圧洗浄や下地補修などの工程で、これらは手作業で行うので時間のかかる作業です。これを省くとどんなに高級な塗料を使用しても効果的ではありません。人件費削減、工期短縮のため、下地処理・ケレンを省く業者が中には存在します。下地処理に関する項目が見積書に記載されているか必ず確認しましょう。
2.塗り回数・塗装面積・単価が明示されている
外壁塗装および屋根塗装では、「3回塗り」が基本です。3回塗りとは、上に塗る塗料を付きやすくするための「下塗り」、次に「中塗り」、最後に「上塗り」を行うことを言います。塗料メーカーのカタログにも、3回塗りが「仕様」として謡われており、3回塗りをしなければ塗料本来の性能が最大限に発揮されません。劣化が進みやすくなり、耐用年数も半分以下になるでしょう。そのため、3回塗りということが分かるように見積書に記載があるべきですが、悪質な業者は下塗りを省いたり、中塗りをせずに上塗りだけにしたり、塗料を薄めたりして安い見積もりを出すことがあります。また、ずさんな業者は、正確な塗装面積を載せないことがあります。信用できる業者は、外壁全体の面積から、窓など塗装の必要のない面積を省いた正式な塗装面積を見積書に記載し、1㎡あたり単価とを掛け合わせて、塗装費用を出しています。
3.塗料メーカー・塗料名が明示されている
塗料名が書かれていなければ、どのような塗料か分からず、金額の基準がわかりません。全く書かれていなければ話になりませんが、メインで使う塗料だけが書いてあり、他の塗料は記載されていない見積書も要注意です。外壁にシリコン、雨戸にウレタンなど、ランクの異なる塗料を使っていますとと、劣化までの期間が異なるために、数年後には「外壁はキレイなのに、雨戸の塗装は剥がれてしまった」という事態になってしまいます。付帯部塗料、下塗り塗料など、それぞれの部分に対して、塗料名・メーカー名がしっかり明示されているかを必ず確認し、グレードが同じであるかを把握しておきましょう。
4.付帯部が「一式」ではなく具体的に明示されている
外壁塗装工事は「見積書にない項目を、後から追加請求された」というトラブルが非常に多くあります。契約時の金額は安かったのに、どんどん追加され、金額が跳ね上がった…。そのようなトラブルを防ぐためにも、付帯部については「一式」などの記載ではなく、具体的に記載されているかを必ず確認しましょう。抜けがないかを確認し、わからなければ遠慮せずはっきり聞きましょう。
5.保証についての記載があるか
塗装工事直後は綺麗に仕上がっていても、作業に不備があると、すぐに不具合が生じてくることがあります。万が一、不具合が生じた場合に保証が用意されていて、アフターフォローまで行ってくれれば安心です。保証は技術に自信があることに対する一種の証明でもあります。塗装業者は自分たちの工事に、技術的な自信がなければ、保証を用意することができません。保証については口約束ではなく、見積書や保証書といった「書類」で受け取り、内容もしっかり確認しましょう。不安なことがあれば積極的に聞きましょう。
6.支払い条件の記載があり全額前金でない
支払い条件は、業者によって異なり、一律ではありません。ただし、多いのは工事完了後の一括払い、もしくは契約時と工事完了後の2回払いです。見積書に記載がない場合には念のため、確認しましょう。工事前に全額を前金でのお支払いということはまず考えられませんので、そのような業者には注意しましょう。
まとめ
以上が見積書の良し悪しを見極める6つのポイントとなります。下地処理・塗料・面積・塗装箇所・保証・支払いなどについて、不明瞭な見積り業者はできるだけ避けましょう。決して急いで決めずに、しっかり確認し、分からないことはどんどん聞きましょう!お見積りで何かわからないことがあれば、いつでもエミライフホームへご相談ください♪
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外壁・屋根塗装にはさまざまなステップが含まれます。
相見積もりを取ることで、各業者が提供するサービスの内容や品質を比較できます。これにより、自宅の外壁や屋根に最適なサービスを提供できる業者を見つけるのが容易になります。