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壁から白い液体!?エフロレッセンス(白華現象)とは?

こんにちは!エミライフホームです!

突然ですが、皆さまはコンクリート壁や煉瓦、駐車場やタイルなどに白い液だれのような光景を目にされたことはありませんか?先日、現地調査に伺った際にこの液体についてご質問いただいたため、今回はこの謎の液体『エフロレッセンス(白華現象)』について、お話いたします!

1.エフロレッセンス(白華現象)とは

エフロレッセンスとは、目地などから雨水などがコンクリート内に浸入し、モルタル中の可溶性物質(水酸化カルシウム)と混じってクラック(ひび割れ)などがら滲み出し、それが空気中の炭酸ガスと反応して白く盛り上がったように固まる現象です。どんどん成長していくと、最終的には鍾乳石のようにつらら状に成長することもあります。また、冬場の気温が低い時期や、雨で湿度が高い状態が続くような時に発生しやすいと言われています。

 

2.人や動物に有害?無害?

この白い物体自体は無害の為、ご安心ください。最も美観上の問題はありますが、コンクリート強度に影響を及ぼすものではありません。

しかし、エフロレッセンスが発生しているという事は、どこかから浸入した水分によってコンクリートのアルカリ成分が流れ出ており、コンクリートの中性化が進んでいるという証拠です。これにより、コンクリート内部の鉄筋が錆びてしまい、構造強度の低下に繋がることが懸念されます。その他にも、中にある鉄筋が錆びて元の太さより太くなることにより、コンクリートが押し出されて剥がれ落ちる「爆裂」現象に繋がる可能性もあります。

万が一、鉄筋のサビが進行している場合は、白い物体に混ざって、茶色くサビが染み出していることがありますので、先ずは色を観察してみてください。

 

3.壁が危険な状態?

エフロレッセンスは突然現れるものではなく、徐々に白い液が滲み出して塊になっていきます。そのため、急に劣化が進行するものではありません。過去にエフロレッセンスが原因で起こった大きな事故の記録はないので、そういう意味では、補修の緊急性の高い危険な劣化事象ではないかもしれません。

しかし、どこかから水が浸入して中の鉄筋を着実に錆びさせていることは間違いありません。緊急性がない故に放置してしまい、どんどん劣化が進行して最終的に外壁タイル落下事故などに繋がる可能性も大いに考えられます。

 

4.エフロレッセンスの捉え方・心構え

エフロレッセンスは環境条件などが原因で起こり、完全に防ぐことは難しいのが現状です。セメントを使用する施工は、「エフロレッセンスが発生する可能性がある」ということを周知いただけたら幸いです。事前に心構えをしていれば、ご自宅でエフロレッセンスを見つけた際も焦らずに対処することが可能です。

 

まとめ

緊急性は低い現象ですが、初期段階で補修を行えば補修費用も抑えられます。

人間と同じく、早期発見・早期治療が重篤化を防ぐことに繋がるという事例としてお話させていただきました。エフロレッセンスの発見自体は専門的な知識がなくても見つけられますので、白く何か染み出ているところはないか、確認してみてください。

エフロレッセンスを見つけた際の進行具合の判断、除去についてなどのお困りごとがありましたら、気軽にエミライフホームへご相談ください♪

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